FF好きの教員日記

二十代半ばの教員が、至って真面目にだらだら話します。

天までとどいた、一、ニ、三!(『くじらぐも』単元終わり)

こんばんは、校外学習を明日に控えております、くろまです。

さて、先日お話させていただいた『くじらぐも』https://edufflife.hatenablog.com/entry/2021/10/06/224445

ですが、本日、ようやっと単元の終わりを迎えました。
本来ならば、一昨日くらいに終わっていても良いペースで進めていたのですが、昨日、一昨日と欠席者が続いていました。自分としては、欠席してた子は、くじらぐもは丸々学習していなかったので、このままやってもいいかなと思っていたのですが、「どうだろう、全員じゃないけどお外で読もうか?」と言ったところ、「全員で読みたい」と返ってきたので、それならば、という運びです。
含みを持たせた言い方した自分も悪いのですが(笑)

単元構想としては、人物の気持ちを読み取り、会話文を気持ちを想像しながら読むことを意識した読む指導です。
ただ、「気持ち」といった表現は、学習指導要領では中学年から取り扱うことになってるんですよね。早めにやることは勿論だめではないのですが、なんだか不思議ですよね。「気持ち」という言葉を使わずに、なりきって読むというのはなかなか…。
今回のテーマは、「想像」です。

とは言っても、自分の国語の物語文の指導はひたすら想像してごらんと問いかけるものが多いです。文脈や、セリフからは勿論。行間や挿絵、または、単語の1つから。難しいと思われそうですが、「国語ってこれでいいんだ!」と思わせるのが小学校教師の役目じゃないかなんて思い始めているので、可能性はできるだけ広げてあげたいです。

というわけで、

1.流れ掴む
2〜4 挿絵ごとに一人に焦点を当てて、セリフを書いてみる。
5 子供とくじらの掛け合いの読み方を考える
6ちょっと練習と、カタカナ練習
6.5 テスト
7運動場で群読

という流れでやってきました。

まさかの単元内にテストをぶち込んでしまいましたが、いいでしょう。みんないい点でした。
四時間目、青空に大きな入道雲がいくつも泳いでる絶好の天気でした。
休み時間に、どう?いい天気じゃない?と問いかけると
「クジラがたくさん!」「ほんとにいけそう!」と可愛い声がチラホラ。「いけねーよ」とか言う声も勿論あって良し。気持ちはとっても分かります。自分がそんな子だったから(笑)
ただ、四時間目のめあてを書いてる時には、もう全員外に出る準備をコソコソしている状態でした。臨戦態勢。

行くよ、と声をかけ全員で運動場へ。
ど真ん中を陣取って、くじらぐもを探しました。大きな魚のような雲があったので、それにしようと決め、声を揃えて読み出しました。

体操しながら読んで、運動場をぐるっと回って読んで、輪になって読んで。
天までとどけ、一、二、三」。
大きな声で上手に読めました。自分達も自然と声を大きくすることができてましたね。素晴らしい。
風が吹いて来なかったので、雲の上には飛ばされませんでしたが、そこはみんな大人。分かってましたね(笑)
そのままジャングルジムまで行って、「さようなら」の掛け合い。写真を撮って帰ってきました。

今日の振り返りには、
「乗れなかったけど、本当に乗れたとしたら絶対気持ちが良かった」とか
「お外で大きな声で読んだのが楽しかったよ」、「気持ちがいいなあと思った」とかとか。
それでいいです。そら、思考表現、態度の成績には勿論加味させてもらうけど、国語って楽しいじゃん?と思ってもらえればそれで◎ 成績には、加味させてもらうけどね?(大事な事は二回言うって教わったので←)


半分以上、エゴな気もしますが、教員が楽しいと思えれば子供たちも楽しい…と思ってくれるのではないかなと日々模索です。
楽しかったかな、なりきって読めたかな…少しでもひっかかる授業だったらいいなと思います。

さて、明日は校外学習です。
一日、不安しかありませんが、彼らの初めての校外学習、気合いれて楽しんできます。
それでは、おやすみなさい。